第8回ビジネスプランコンテスト開催報告

2024年2 月17 日(土)、第8 回目となるMatch みんなのビジネスプランコンテストを前田建設工業(株)ICI 総合センターにて開催いたしました。地域密着、市民参加型のビジネスプランコンテストとして平成28 年度より、取手市でスタートしましたMatchみんなのビジネスプランコンテスト。今回も前田建設工業株式会社様には前田工業建設㈱ソーシャル賞をご提供いただくとともに、会場提供にもご協力いただきました。
今年度も会場にてリアル開催することができ、ファイナリストの発表を、その熱量を直接感じながらご覧いただくことができました。
市民審査員の投票により、たくさんの市民の皆さまにご参加いただき、ファイナリストを応援していただきました。ご来場くださった皆さま、ありがとうございました!
また今回、ファイナル審査会終了後には交流会も開催し、ファイナリスト、審査委員、市民審査員の皆さまにご参加いただきました。

当日の様子

会場「前田建設工業㈱ICI総合センター」

今回の開催場所となる「前田建設工業㈱ICI総合センター」のこのExchange棟は、「さまざまな異文化同士の交流を促し、化学反応を起こすことでベンチャーの成長を加速させていく」というコンセプトに基づき建設されており、地域密着、市民参加型をテーマとし地域を盛り上げていくことを目的とするこのビジネスプランコンテストのファイナル審査会会場として、この上ない場所ではないでしょうか。ファイナル審査会が開催されたこの日、老若男女、実に多様な聴衆が集まり、取手市のビジコンの情報が世代に関係なく行き届いていることが読み取れました。

会場内の様子

会場内には、足を運んでくださった110人の観覧者(うち約100人ほどの市民審査委員)に加え、ファイナリスト10人、運営側スタッフとして、Matchーhako、とりでコネクテッド、取手市役所職員で20人、総勢140人となり、観客席は満席。会場内には熱気が充満していました。ファイナリストを応援に来た方も多く、会場には熱気だけでなく、緊張感や期待感も漂っていました。

ファイナリスト発表の様子

今回のビジネスプランコンテストは23プランの応募があり、その中から書類審査、事業計画書審査と勝ち残ってきた10名がファイナル審査会の晴れ舞台を迎えました。発表者としては、創業スクール卒業生が10組中8組と、スクール卒業生が多くステージに立ったことは、スクール〜ビジコンの一連の流れを通して運営してきたことに意味があったのではないでしょうか。審査委員席では様々な専門分野を持つ個性豊かな審査員たちが、ステージに集中していました。一見すると厳格な面々でしたが、面白い切り口からの質問や、司会者とのやりとりから笑いを起こすなど、緊張感の中にも和みの要素がコメントの中にありました。審査委員たちの評価は単なる点数だけではなく、発表者の心に響く何かを持っていたように感じられました。

小林栄子さん

宇野こゆきさん

塚田圭一さん

中村宏泰さん

津崎愛さん

木口有紀子さん

梅崎直人さん

黒澤七緒さん

山川正洋さん

鈴木紀子さん

前田建設工業㈱ ソーシャル賞受賞

梅崎 直人さん

優秀賞受賞

宇野 こゆきさん

優秀賞受賞

梅崎 直人さん

最優秀賞受

黒澤 七緒さん

江戸川学園取手高等学校
「サスティナブラザーズ」発表の様子

ファイナリストの発表のあと、江戸川学園取手高等学校から「サスティナブラザーズ」の事業発表もあり、若手起業家醸成の機運も高いことが伺えました。
今回、本編終了後は参加者同士の交流会も開催され、全体を通して見てもビジネスの力で取手を活性化させていくシンボル的イベントとなりました。

ファイナリスト集合写真

協力:起業家のための共学共創コミュニティ*とりでコネクテッド

審査結果

結果 合計点数 氏名 プラン名
最優秀賞 586 黒澤 七緒 未就学児と一緒でもゆったり食事が楽しめる子連れカフェ「ママとこcafé」の運営
優秀賞・前田建設工業(株)
ソーシャル賞
381 梅崎 直人 木でにぎわう-街の木の地消地産ネットワークビジネス
優秀賞 378 宇野 こゆき 未来を彩るこども色彩スクール
入賞 山川 正洋 水で地域を救い足浴岩盤浴で地域のコミュニティと健康を促進
入賞 鈴木 紀子 鍛えるではなく整える!女性専門パーソナルジム
入賞 津崎 愛 体と心を元気にする足もみサロン の開業
入賞 木口 有紀子 肌に触れて心に触れる“ママの手は魔法の手”
入賞 中村 宏泰 ドッグイベントを用いた地域活性事業
~事業者の皆さん、人間教育していますか?~
入賞 小林 栄子 『仕事に役立つ! ぐっと近づくコミュニケーションのコツ』
『仕事に役立つ! 自分を変身・ラッピングパワーのポイント』
入賞 塚田 圭一 中高年向け健康事業展開

ファイナル審査会は共催・取手市を代表いたしましてまちづくり振興部産業振興課課長数藤弘人氏に開会の挨拶を頂戴し、フリーアナウンサー小村悦子さん司会のもと執り行いました。受賞者は優秀賞の方が前田建設工業(株)ソーシャル賞とダブル受賞となりました。また、取手市・中村市長と前田建設工業株式会社・上田様に表彰していただきました。審査委員・審査基準は以下の通りです。

審査基準

審査委員 前田建設工業 株) ICI 総合センターICI 未来共創センター長上田康浩様
日本橋MY法律事務所代表弁護士森下欣文様
取手市商工会女性部部長/株式会社住まい工房ナルシマ専務取締役成島久美子様
日本畜産振興 株) 営業企画マネージャー井出啓介様
取手市まちづくり振興部産業振興課課長数藤弘人氏
審査基準 地域貢献度× 2 、新規性、継続性× 2 、実現可能性、成長性、プレゼンテーション力× 2 、キャラクター性× 2 の審査基準で選考。地域貢献度と継続性、プレゼンテーション力、キャラクター性に加重。

ファイナリストからのご挨拶

最優秀賞

黒澤 七緒さん

未就学児と一緒でもゆったり食事が楽しめる子連れカフェ「ママとこcafé 」の運営

「チャレンジしてみたい!」自分の素直な想いを大切にしようと決めMatch ビジネスプランコンテストへの参加を決めました。しかしいざ、ファイナリストに選んでいただき100名以上の方の前で発表すると知った際はなんで申し込んだのだろう。私には無理だ。とネガティブな気持ちが勝ったこともありました。でもなぜこの事業を始めたのかビジネスプランコンテストでみなさまに伝えたい想いは何なのか、そんなに簡単に諦められる気持ちで始めてないだろうと、もう一度自分を奮い立たせ、できる限りの準備をして本番を迎えることができました。大変ありがたいことに最優秀賞という賞を頂き沢山の方から温かいお言葉もかけてもらい諦めずに挑戦して本当に良かったと思いました。今後は、店舗の資金面の課題を解決すべく様々な工夫やチャレンジをしてもっと多くのママさんたちの「第二の家」のような存在になれるよう精進して参りたいと思います。

優秀賞
前田建設工業(株)ソーシャル賞

梅崎 直人さん

木でにぎわう 街の木の地消地産ネットワークビジネス

応募前には「何ができるのか」、「何がしたいのか」といった漠然とした思いが錯綜しておりましたが応募から発表の間にテーマに絞って熟考を重ねたことで、頭の中を整理することができました。プランの中身はもとより、これからの方針や持つべき信念をより確固たるものとすることができました。当日の発表の場では真剣で暖かい眼差しを感じ、自信と活力を頂くことができました。この経験を糧に環境と地域への貢献を目指し、まずは一歩を踏み出したいと考えています。いつかどこかで嬉しい報告を皆様に届けられるように頑張ります。この貴重な経験を与えて頂き誠にありがとうございました。

優秀賞

宇野 こゆきさん

未来を彩るこども色彩スクール

今回のコンテストへの参加は、今まで自分の頭の中にだけあった『 色の力』 を個人向けだけでなく、もっと広く活用していきたいという想いやビジネスとして活かすためにアイデアを形にし、発表するという大きなチャレンジとなりました。初めてのビジネスプランコンテスト参加でしたが、参加することによりビジネスプランをよりシャープに練り直し、他者にわかりやすく伝えるスキルを身につけることができました。私のテーマは、『 未来を彩る子ども色彩スクール』で、内容は、幼児期の色彩教育がこれからの時代に必要となる非認知能力向上に繋がり、将来のウェルビーイング(継続する幸せ)に繋がるというものでしたが、たくさんの応援をいただき、受賞することができました。それは今後の活動の大きな励みとなりました。審査会の後の交流会では、たくさんの方との交流やフィードバックをいただき、非認知能力教育への関心の高さが伺え、さまざまなアイデアやご縁をいただき、ビジネスアイデアのブラッシュアップにつながりました。今後は、この受賞をさらなる成長のきっかけにし、いただいたご縁やアイデアを活かし、具体的に、ビジネスプランを実行に移すためのステップを少しずつ進めて行きたいと思っています。改めまして、ビジネスコンテストを運営して下さった皆様と、助言を与えてくださった講師・審査員の皆様に心から感謝いたします。誠にありがとうございました。

入賞

鈴木紀子さん

鍛えるではなく整える!女性専門パーソナルジム

当日とても緊張しましたが、皆さんにこのビジネスへの想いをお伝えする場をいただきとても感謝しております。 生まれ育った取手で貢献できるよう、「鍛えるではなく整える」私らしいフィットネスをお伝えしていこうと思います。

津崎愛さん

体と心を元気にする足もみサロンの開業

創業スクールの受講からビジネスプランコンテストにも参加しましたが、この一連の流れによって起業が形になりました。 それだけでも十分でしたが、ファイナル審査会にまで参加することになり、自分の起業プランに多くの方が耳を傾け評価してくださるという機会は、主婦業が基本となっていた自分にはとても新鮮で有難いことでした。他のファイナリストの方々の素晴らしいビジネスプランにも刺激を受けましたし、審査員や観覧者の方々から交流会で直接いただけた感想は今後の励みになりました。スクール受講からファイナル審査会まで出会えた皆さんに感謝したいです。本当にありがとうございました。

(入賞者コメントは順次追加していきます)

今年度も、「リアビズ高校生模擬起業グランプリ」で見事に銀賞を受賞した、江戸川学園取手高等学校の会社名「サスティナブラザーズ」に特別に発表していただきました。廃棄する予定だった透明なビニール傘を利用したハンガーとビニールバッグを開発し、「アンブラザーズ」という商品を販売しました。商品開発の過程で培ってきた自信が感じられる堂々とした発表が印象的でした。
コロナ禍を経て、今年度も会場でのリアル開催をすることができ、よりたくさんの市民の皆様にお越しいただき、ファイナリストの皆様の熱意と、そしてそれに応え審査する審査委員の皆様の温かさが伝わる素晴らしいビジネスプランコンテストとなりました。ファイナリストの皆様を含め、エントリーしてくださった皆様や見守ってくださった市民の皆様にとって、このビジネスプランコンテストが何かのキッカケや今後に繋がるものに、そして取手市の元気に繋がることができれば幸いです。携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
最後になりますが、ファイナリストの皆様、おつかれさまでした!これからの皆様の益々のご活躍を心よりお祈りしております。